まさか、こんな日が来るとは・・・。子どもの頃に、花かんむりにしたり、四葉を探したり・・・。野原に行けば、どこにでも生えていた白クローバー(シロツメクサ)。今日は、そのクローバーの種を、家庭菜園のために、わざわざ蒔いてみました。
白クローバーで無肥料実現とは?
クローバーは土を耕し、土を肥やしてくれる植物で、痩せた土地でも育つことができます。プランター菜園で育てる人は、あまりいないかな?と思いましたが、私なりに有用だと思ったので、ちょっと考えをまとめてみました。
根粒菌と窒素
白クローバーはマメ科の多年草です。マメ科の植物は、根粒菌(こんりゅうきん)という微生物を呼び寄せます。(上図の右下)
根粒菌は、マメ科の植物の根に付着すると、コブを作り増殖して、空気中にある窒素を植物が吸収しやすい形に変えて、土に固定してくれます。
根粒菌は、タダ働きをしているわけではなく、マメ科の植物が光合成で作った糖を根から貰っています。(上図の青い線)
植物によっては、一生懸命作った糖を、30~40%も根の外に放出しているとも言われています。それは、自分に必要な微生物を呼び寄せるため。それほど植物は微生物を必要としているんですね。
ちなみに、根粒菌が吸収しやすくしてくれた窒素は、植物の葉や茎の成長を助けてくれます。
マメ科の植物と育てると、よく育つというのは、そういうことなんですね。
緑肥として
クローバーの葉や茎には、たっぷりと窒素が蓄えられているので、根を残して葉や茎を刈り取り、土にすき込むことで、土を肥やすことができます。
乾燥させたり、堆肥化させたりしなくても、そのまま使えるので手軽です。
グランドカバーとして
クローバーは、土を覆うように茂っていくので、土の乾燥を防いだり、土に直接日光が当たるのを防いでくれます。(土に直接日光が当たると、地温が上がりすぎたり、微生物が死んでしまうことも・・・)
また、害虫を食べてくれる「益虫(テントウムシなど)」のすみかとなるため、害虫対策としても期待できます。
なぜ、種から?
そもそも、そこら辺に生えているクローバーを、なぜ種から育てるのか?といいますと、うちのプランターに根球菌はいるのか?を知りたかったからです。(もはや変態・・・笑)
根粒菌は、根に球状のコブを作るので、すぐに分かるはず・・・
↑ 落花生の根。根っこについている丸いコブに、根粒菌が住んでいる。
窒素肥料を与えればよくない?
窒素肥料も、もちろん効果のあるものだとは思うのですが、私は植物と微生物の世界は「窒素が必要なら、窒素を与えればよい!」というような単純なものではないのでは?と思っています。
実際に、人工的に肥料を与えすぎると、根粒菌は働かないそうですし、肥料過多の植物には、害虫もつきやすくなるし・・・
できれば、自然の力を借りたい!!!
ということで、白クローバー栽培を、はじめます。
種の蒔き方
今回も、メルカリさんで購入しました。無農薬 ・シロツメクサの種 3g 300円 送料無料
※ 私が購入させていただいたので、売切れになってしまっているかもしれないのですが、ご参考まで。
シロツメクサの種って、こんなに小さいんですね。お米と比べると、ちょっと粗目のお塩みたいな大きさです。
土の上に、種をポツポツと蒔きます。
土を1cmほどかけます。
土をギュウギュウと軽く押します。
平らにします。
完成!
土が乾きすぎないように、軽くラップをしました。この頃は、暖かかったので日影で管理しつつ、表面が乾いたら水をあげます。
6日後・・・
かわいい芽が、たくさん出てきました!!!♡
シロツメクサの芽って、二葉なんですね。
芽が出たので、日のたっぷり当たる場所に移動させてあげます。
奥のプランターは、レタスとチンゲン菜。どちらも、発芽最盛期。
あとから知ったのですが、根粒菌は空気中の窒素を取り込むので、通気性が良いほど、増殖してくれるらしいです。
もう少し大きくなったら、通気性の良い不織布バッグでプランターを作ってあげようかな。
いずれにしても、様子を観察しつつ・・・上手くいけば、寄せ植えにも活用していこうと思います。
うちには、ミミズ堆肥という強い味方もいるし、いろいろと良い環境が作れるといいなぁ~
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